なにとはなく

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The Revenant

★★★★★

「バベル」や「バードマン:無知がもたらす予期せぬ奇跡」の、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の2015年の映画。

二時間半近くあり話も単調なので、簡単に言ってしまえばつまらないが、全く眠気を感じない映画であった。

 
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 あらすじ

1823年、毛皮ハンターの一団はアメリカ西部の未開拓地を進んでいた。隊長のヘンリーを先頭に、ガイド役のヒュー・グラスとその息子のホーク、そしてグラスに対して敵意を抱いているフィッツジェラルドたち一行だったが、ある時、先住民に襲撃され多くの犠牲者を出す事態に。生き残ったグラスたちは危険な川を避け、船を捨てて陸路で砦に戻ろうとするが、グラスは巨大な熊に襲われて瀕死の重傷を負ってしまう。隊長のヘンリーは余命わずかに見えるグラスを残して行くことを決断。息子のホーク、金に釣られて居残ることにしたフィッツジェラルド達にグラスの最期を看取るよう命じるが……。

 ある意味イニャリトゥ監督の真骨頂とも言うべき作品。

もともとこの監督の作品は、大きな抑揚がなく、現実なのか幻覚なのかわからないような不思議なリズムのままエンディングまで突っ走る。この不思議なリズムが無ければただの眠たい映画になってしまうのだが、イニャリトゥ監督の独特のリズムのおかげで、大きな盛り上がりが無くても、緊張感を持ってエンディングを迎えられる。

そして、この映画の舞台である西部開拓の雰囲気がまたこの独特のリズムに合っていた。

勿論西部開拓の雰囲気と言っても、ヒャッハー言いながらインディアンを殺しまくる方の雰囲気ではなく、その後の賢者タイムとも言うべき虚しさや無常感漂う方の雰囲気である。

最後のシーン、スタッフロールに移る前に、復習を果たした主人公グラスは、ここで初めて喪失感を感じたような目でこちらを見つめて画面は暗転する。