なにとはなく

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30 DAYS OF NIGHT

★★★★

ジョシュ・ハートネット主演のホラー映画。

真冬の30日間、日が昇らない極夜が訪れるアラスカの片田舎に、吸血鬼の集団が襲ってくるという話。

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この映画はいわゆるB級映画なんだろうか?最後の吸血鬼のボスとの戦闘シーンなんかは、B級風の安っぽさが漂っていたが、全体を通して見ると、最近見た映画の中ではかなりの高ランクだった。

 

 

序盤の極夜に入る前の日が沈むシーンや、徐々に吸血鬼が町に侵入してくるシーンなどは、雰囲気が良かったし、吸血鬼が町を一斉に襲撃するシーンを、上空から静かに捉えた映像はカオスな感じでなかなか秀逸だった。

 

また肝心の吸血鬼の造形もただグロテスクにするわけではなく、普通の人間の顔を少し特殊メイクで変形させているだけなので、俳優さんの顔はハッキリと残しつつもどこか異形の顔つきで、薄気味悪さを感じた。

 

そしてこの映画が個人的に高ランクな理由は、終わり方が好きだからである。たとえ安っぽいストーリーでも、悲しみの中に微かな希望を最後に持ってくる映画はとても好きなのである。

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