なにとはなく

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レディインザウォーター Lady in the water

★★★

おそらく評価は分かれる作品なんだろう。

 

これまでMナイト・シャラマン監督の作品は「シックス・センス」「アンブレイカブル」「サイン」「ヴィレッジ」見てきたが、「ヴィレッジ」のオチを見てもう飽きたと思い、シャラマン監督の映画はまったく見ていなかったが、ひかりテレビで放送していたのを何となく録画して見てみた本作。決して嫌いではなかった。

 

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これまでのシャラマン作品とは一線を画す内容になっている。以下amazonより転載。

 

シックス・センス』『サイン』M.ナイト・シャマランが眠れぬ夜に贈る、新感覚ミステリー 

舞台は、多種多様な人々が集まるフィラデルフィアのアパート。日々仕事をこなすだけの人生を送るアパートの管理人クリーブランド(ポール・ジアマッティ)は、ある日突然プールに現れたひとりのレディ(ブライス・ダラス・ハワード)を発見する。彼女はどこから来て、何を伝えに来たのか?

記号論者(シンボリスト)・守護者(ガーディアン)・職人(ギルド)・治癒者(ヒーラー)。鍵を握る人々は、このアパートの中にいる。

彼女の名前は、ストーリー。出会った瞬間、何かが変わる。

 

 

 

新感覚ではあったが、ミステリーではないと思う。

簡単に言ってしまえば、主人公のクリーブランドが海の精霊ストーリーを元いた場所に戻すため、東洋人のおばさんが語るお伽話をヒントに、守護者や記号論者・職人などを集めていくというRPG仕立てのストーリー。

物語の序盤では、これみよがしに特徴的なアパートの住人が次々に登場し、これらが仲間になっていくんだろうなというのは分かったし、海の精霊というストーリーの話を主人公はあっさりと信じるし、全くと言っていいほどひねりは無く、シャラマン監督のことだから何か最後にやらかすだろうと思っていたが、本当に何も無かった。海の精霊は普通に海の世界に帰っていった。

 

唖然としていたが、その後にでたシャラマン監督のコメントで「そういうことか」と納得がいった。

 

これはお金のかかった絵本なのである。

 

細かいことをちまちまと描写する必要は無い。なんとなく収束していれば成立する映画なのである。そう思ってみると、そんなに悪い作品でも無い様な気がする。

 

しかし、本作唯一の死亡者(?)の映画批評家のおじさんは死ぬ必要があったのか?絵本なんだから何も殺さなくてもと思った。

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