なにとはなく

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プロメテウス

★★★★

初代エイリアンを撮ったリドリー・スコット監督が、エイリアンの前日譚を描きつつ新たな三部作の序章となる本作。

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いろんなレビューを見ていると、訳がわからん・結局何が言いたかった?・剛力○芽の吹き替えが酷い等々言われております。

三点目についてはその通りだとは思いますが、先の二点についてはそれほど不満はなかった。

 

 

たしかに訳の分からないストーリーで、さらに説明も全くと言っていいほど無い。しかし、映画なんてそんなものだろうと僕は思っている。勿論すべての映画がプロメテウス化してしまうと映画の楽しみがなくなってしまうので、時には痛快でぼけっと見ているだけでよい映画もいいだろう。

 

しかし、やはりそれだけでは映画は面白くない。映画を見ながら、これは一体どういう意図なのか?どういうカラクリがあるんだ?などと考えながら見ると、知的好奇心が刺激され頭の体操にもなる。

 

 

この映画で言えば、謎は腐る程ある。

 

冒頭の宇宙人が大河の中へ溶けていくシーンは何なのか?

エンジニアと呼ばれる宇宙人はあの星で何をしていたのか?

ピーター・ウェイランドの目的は?

メレディスの目的は?

デヴィッドは何故あんなことをしたのか?

なぜ剛力○芽なのか?

 

等々、疑問は尽きない。

いくつかは、映画を見ていて何と無くわかるところもあるが、正確な所は次回作に期待といったところか、、、

ただしラストのシーンについては、前日譚を描く映画のお決まりといった締めくくりになっており、前作エイリアンを見たことがある人は、とりあえずこのシーンだけで救われた感じになると思う。

 

 

 

ちなみにこの映画は3Dにて視聴したが、何かが飛び出してくるといった感じは無いが、奥行き感が半端なく自然な感じで作られていて、今まで見た3D映画の中で最も満足度が高い。