ステキな金縛り - なにとはなく

★★★

2011年、三谷幸喜監督の作品。2時間20分の豪華なコメディだった。

三谷さんの映画は１作目の「ラヂオの時間」にはまって、２作目の「みんなのいえ」に飽きて以来の視聴。

f:id:bttf1981:20130224154759j:plain

三谷さんや三木聡さんのコメディを見ていて「よくこんなに細かい所までネタを注ぎ込めるなぁ」といつも思う。

本作の「ステキな金縛り」もこれでもかというくらいのネタが仕込まれていて、それらをちゃんと消化しきっている所が凄い。

地縛霊の落ち武者を裁判の証人に、という無茶な設定だけならまだしも、あの世の公安管理局の人がでてきたり、さらにあの世から自由に死人の魂を呼び戻したりと話はどんどん発散していくが、それとなく何となくうまい具合に纏まっていくのが三谷さんの映画の面白い所だ。

ただし、少々話が長かった。

子供なら問題なく２時間２０分間楽しめたのだろうが、今となっては無理だった。落ち武者役の西田敏行さんの小気味よいシャレの効いた演技と、弁護士役の深津絵里さんの可愛さのおかげで何とかラストまで見ることができたが、後半１時間くらいはお腹いっぱい状態になってしまった。

コメディ映画なんだから１時間３０分くらいでさっぱりしていた方が良いと思うのだが、三谷さんというのはサービス精神旺盛な人なんだろう。こんなに豪華なコメディ映画を見れるのは三谷幸喜さんの映画しかない。