なにとはなく

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裏切りのサーカス

★★★

2011年制作のイギリス映画「裏切りのサーカス

(原題:Tinker Tailor Soldier Spy

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東西冷戦下に、ソ連と諜報合戦に明け暮れるイギリスの諜報機関(サーカス)の幹部グループの中に、スパイ「もぐら」がいることが判明し、一旦引退をした主人公スマイリー(ゲイリー・オールドマン)に、かつての仲間の中から「もぐら」を探し当てる密命が下る。

原題は、サーカスの幹部グループ達の通称で、Tinker(鋳掛屋) Tailor(仕立て屋) Soldier(兵隊)の意味だが、その他脇役含め演じる俳優が豪華だ。

主要なところだけでも、

ゲイリー・オールドマンコリン・ファーストム・ハーディマーク・ストロング

キーラン・ハインズ、ベネディクト・カンバーバッチジョン・ハート

と、イギリス俳優勢揃いと言ってもいいぐらい。

 

 

こういう真面目なスパイ映画はどうしても地味になってしまい、眠気に襲われ話についていけなくなることが多い。この映画も、派手なシーンや手に汗握るシーンなど皆無で、淡々とスマイリーの「もぐら」探しの話が続く。

しかし、この映画は眠気を感じることは無かった。ストーリー通り、淡々と見れるのである。

イギリス映画はそんなに数を見ているわけではないが、どうもイギリス映画には独特の雰囲気がある。全体的にジトッとしていて、感情をむき出すような演出はあまり無く、何か言いたげな雰囲気だけを醸し出し、後は見ている人におまかせと言ったような感じだ。いじらしいといったところか。

 

こういう映画は見ていて疲れないので非常に好きだ。しかし、いつも見るには物足りない。派手な映画に疲れた時の箸休めにちょうど良い。

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