歌川国芳
本ブログトップに貼ってある浮世絵は、
江戸時代末期の浮世絵師・歌川国芳の「近江の国の勇婦於兼」である。
たしか一年前だったと思うが、BSで放送された「100年前の浮世絵にスカイツリー?」みたいな軽いタイトルの特番で取り上げられたのが浮世絵師・歌川国芳さんだ。
国芳さんの絵は何点か見たことはあったが、恥ずかしながら名前までは知らず、このテレビで初めて見て衝撃を受けた。
「スカイツリー?」事態は、当時の井戸を掘る櫓か何かが大きめに描かれていたため、スカイツリーに見えただけ、というつまらない話だったが、他に紹介された国芳さんの浮世絵が面白かった。
その中でも一番印象的だったのが、上の「近江の国の勇婦於兼」なのである。
ぱっと見は浮世絵なのだが、ものすごい違和感というか、引きつけられるような不思議な感じがするこの絵は、国芳さんが当時日本に入ってきた西洋画を真似てこの立体的な馬や、北欧の山並みのような背景を描いたそうだ。
Wikipediaによると国芳さんは、(1798年1月1日-1861年4月14日)となっている。国芳さんの死から十数年後のパリ万博をきっかけに、当時のフランス印象派の中にジャポニズムが旋風を巻き起こすわけだが、ある意味国芳さんは浮世絵会の印象派ということろですな。
ついでにもう一つ面白い絵を。
これは忠臣蔵の討ち入りを描いた絵です。
浮世絵の持つ静と動の迫力にさらに奥行きが追加されたような絵です。
ちなみに、国芳さんは大の猫好きだったらしく、自画像を書く際には必ず隣に猫を描いていた。さらに猫好きが高じたあげくこのような絵まで描いている。
タイトルは「猫飼好五十三疋」
東海道五十三次をモジって「みゃうかいこう ごじゅうさんひき」と読むそうです。
話しはずれるが、こういうのを見ると日本人の感性が150年前から大して変わっていないことに安心する。まあ、平安時代に「鳥獣戯画」があるぐらいだしな。
今ネットで調べた所、以前放送した番組は「時をかける浮世絵師・歌川国芳 江戸にスカイツリーを描いた男」でした。
http://www.bs-asahi.co.jp/ukiyoe/
しかも、昨日再放送してたみたいで、、、みれば良かった。
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