なにとはなく

日々の点描や、映画の感想などを・・・

CAPTAIN PHILLIPS/キャプテン フィリップス

2009年に実際に起きたソマリア海賊による「マースク・アラバマ号事件」の一部始終を描いた映画。
 
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あらすじは、、、
2009年4月。
コンテナ船マースク・アラバマ号は、ケニアに援助物資を運ぶため、インド洋を航海していた。
それはいつもと変わらぬ旅であったが、ソマリア海域に入った途端、事態は一変する・・・突如海賊船が現れたのだ。
アラバマ号の船長、フィリップスは向かってくる小さな海賊船に対し放水をする。
しかし、アラバマ号はたった四人の海賊たちに占拠されてしまう。
その時、フィリップス船長は乗組員の解放を条件に、自らが拘束されることを選ぶ。
そして、船長たった一人VSソマリア人海賊との命がけの攻防と、海軍特殊部隊NAVY SEAL、特殊チームのスナイパーを巻き込み、アメリカ国家の威信を賭けた闘いが始まった!
 
 
 
フィリップス船長をトム・ハンクスが演じ、監督はボーン・アルティメイタムポール・グリーングラスということで、全編を通して緊迫感満載の映画となっている。
船長が航海に出るまでのシーンもアッサリとした物で、航海に出てすぐにも海賊達がマースク・アラバマ号へ接近を始める。そこからは息もつかせぬ急展開で、海賊達にシージャックされてしまう。殆どドキュメンタリーみたいな感じだ。

カラスの親指

阿部寛が詐欺師を演じた2012年の映画。久しぶりに面白い邦画だった。
 
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あらすじは、、、
ひとつ屋根の下に集まった5人のカラス。だが、この出会いが導く結末を、まだ誰も知らない―。
悲しい過去を背負いサギ師になったタケ(阿部 寛)と、成り行きで相棒となった新米サギ師テツ(村上ショージ)。
そんな2人の元に、美人姉妹(石原さとみ能年玲奈)とノッポ(小柳 友)が転がり込む。3人もまた不幸な生い立ちを背負っていた。
しかし、タケが過去に起こしたある事件が、彼らを人生を賭けた、一世一代の大勝負へ導こうとしていた…。
 
 
カラスとはその姿の黒さから、玄人の詐欺師を指す。
この意味はラストへの重要な伏線になるのだが、他にも多くの伏線が出てくる。主役五人それぞれが訳ありな雰囲気満載なのである。
注意深く見ていれば、大体は分かってしまうが、ラストのどんでん返しは気付けなかった。
 
ちなみにこの映画、コメディ色が強い割に上映時間が160分と、とてつもなく長い。120分の時点でも十分ストーリーとしては完結していてそこそこ面白かったが、残りの40分で大きく印象は変わってしまった。
 
個人的にはどちらもアリだが、コメディ色が強いので、120分以内にサクッとまとめた方が良かった気がするが、120分で終わらせてしまうと、あの猫が救われないので、やはり160分は必要か?
 
 
 
そして主人公を演じた阿部寛のコメディ演技は相変わらず面白い。
画面に出てるだけでニンマリと笑いそうになってしまう。本作ではそんな阿部寛のスキンヘッド姿まで拝めるので、阿部寛ファンなら必見かと。
 
そんな阿部寛演じるタケは、過去に犯した罪により、話の終盤までは何処か物悲しさを漂わせている。しかし、最後にはタケの心は救われ、他の登場人物も新たな一歩を踏み出し始める。やはりコメディ映画とは言え、160分という限られた時間の中で、登場人物達が少しでも前へ進むことができる映画というのは、いい映画だなぁと思う。
 

 

 

 

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)